行楽シーズンということもあって、色々なところに旅行に行く方も多いでしょう。旅行先では、楽しめるところもたくさんあると思いますが、最近は文化遺産巡りというものが流行っています。

 

日本にはたくさんの文化遺産があり、歴史的な建造物も多数存在しています。そんな中でも「城跡」・「城址」などに行く方も非常に多いでしょう。日本には多数の城が存在しており、外国からの観光客にも非常に人気のスポットとなっています。

 

しかし、そこでふと気になることがあるのです。それは「城跡」や「城址」、「城趾」って何が違うの?という疑問です。有名なものだと天空の城で有名な「竹田城跡」があります。これは、「竹田城址」ではダメなのでしょうか?

 

今回は、城跡や城趾、城址の違いについて解説。読み方や意味を確認していきましょう。

 

では、はじめていきましょう。

 

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城跡、城址、城趾の読み方と違いを解説

では、さっそくこの3つの言葉の違いや読み方について触れていきましょう。結論からお話しますと、この3つはいずれも「城の跡地」を指しており、もともと城があったところという意味合いを含んでいます。ただ、突き詰めていくと、少しだけ違いも存在しているのです。

 

まずは、漢字の読み方についてお話をしていきます。それぞれの読み方に関しては、若干の違いが存在しています。

 

城跡、城址、城趾の読み方とは?
城跡→じょうせき、しろあと
ネットや本でよく見かけるこちらの、城跡という感じは「じょうせき」、「しろあと」と読みます。後々、解説を挟んでいきますが、こちらが「常用漢字」を使ったタイプの表現方法です。
城址・城趾→じょうし
「しろあと」とは読まないので、注意しましょう。「趾」と「址」は同じような意味を持ちます。こちらに関しては、後ほど解説を加えてあります。

読み方に関しては、理解していただけたでしょうか?

 

城跡、城址、城趾など違いがあるわけですが、どれも同じような場所を指しています。突き詰めて意味を調べてみると、少しのニュアンスの違いはあるものの、どの読み方でも「城の跡地」を指しており、どの表現方法を使用しても、大体相手には伝わるものでしょう。

 

では、どうしてこのような違いが生まれてくるのか?厳密に意味を突き詰めていくパターンと、常用漢字の由来の2つの視点から解説を続けていきます。

 

 

城跡や城址のような違いが生まれる理由

城跡や城址というように、同じものを指しているにも関わらず、どうして違う漢字や読み方が生まれてきてしまったのでしょうか?たくさんの考察が出てきているものの、これらの違いに明確な答えはないとのこと。図書館でもかなり調べてみたものの、大きな違いは見られないという結論に至りました。

 

しかし、調べていると「ニュアンス」の違いや、利便性から来る違いが生じているという考察も存在します。

 

今回は、これらの意味合いの考察として、「漢字の意味」から考察するパターンと、「常用漢字による変化」から考察するパターンの2通りを理解していきましょう。

 

違いを漢字の意味から考察する

城の後に付いている「跡」、「趾」、「址」の漢字の違いから考察を進めていきましょう。それぞれ、意味合いには以下のような違いがあります。

「跡」、「趾」、「址」
「跡」
・以前に何かが存在したしるし。
・以前に何かが行われたしるし。
「址」
・建築物があった跡
「趾」
・建築物の基礎。
・足元。

3つの漢字の意味を比較すると、以下のようなパターンに分けられるでしょう。

 

  • 「跡」/「址」→建築物があったことを示す
  • 「趾」→建築物の土台のこと

 

城跡、城址に関しては、「建築物が昔はありました」ということを示すためのもののようですね。漢字辞典を調べていると、どちらかというと「跡」よりも、「址」を使うことが多かったとのこと。「趾」に関しては、「何かの土台、基礎」そのものを指し示すようです。

 

常用漢字から考察する

ここまでの考察から、「城跡」でも「城趾」でも、どちらでも良いという結論が出せそうです。結局同じものを指しており、ニュアンスの違いであることがわかりました。

 

しかし、「城跡」と「城址」という言葉に関して、最大の違いとして挙げられる要素に「常用漢字か否か」というものが存在します。「跡」が常用漢字であり、「址」は常用漢字ではありません。この要素は以外に大きな意味を持ちます。

 

常用漢字とは、簡単に言うと「利便性」を高めるために、わかりやすく漢字を線引きしたものです。日本人であれば、漢字は普段から使用するものでしょうが、その数は全部で1万以上にも及びます。その中では、普段の生活の中ではまず使わないようなものも含まれているわけです。

 

例えば、一つの文章の中に、普段使われていない漢字がたくさん含まれていると、それだけで読み手は混乱してしまいますよね。そういった「不便」を避けるために、常用漢字を設定し、線引きを加えているわけです。

 

この線引きは様々なところで利用され、例えば正式名称が「城址」であっても、「城跡」という読み方に変換されることもあるわけです。

 

テレビなどでも利便性を高め、情報を相手に確実に伝えるために、「城址」でなく「城跡」と示すことがあります。このことから、「城跡」を見かける回数が多くなるわけですね。

 

常用漢字であるか、そうでないかによって、この2つの名称を分けることは可能です。ただ、やはりどちらにも大きな違いは無く、その地域や当時の考え方によって、名前の付けられ方が違うというものであると解釈しておきましょう。

 

まとめ

今回は、行楽シーズンに増える疑問として「城跡」・「城址」・「城趾」がどのように違うのか?という知識をまとめ、読み方の解説なども行っていきました。今後、観光に行く方は、お城の跡地を観に行ってみても良いでしょう。

 

そして、そのお城が「城址」と書いてあるのか?「城跡」と書いてあるのか?ということを確認してみても面白いかもしれません。最近は、ネットで「城址」であっても、「城跡」と表記されることもありますので、細かな違いを確認してみてるようにしましょう!

 

では、まとめをしていきます。

 

城跡・城址・城趾の違いや読み方まとめ
<読み方>
・城跡→じょうせき、しろあと
・城址、城趾→じょうし
<違い>
・ほぼ同じ「城の跡地」や「城の土台」を指している
<細かな違い>
・城址、城跡→城があった証を指す
・城趾→城の土台そのものを指す
<常用漢字的な違い>
・跡→常用漢字
・址→常用漢字ではない
・「城址」であっても「城跡」で示されることがある

 

 

 

 

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