「読書感想文が書けない!」

「小学生の頃から読書感想文が苦手!」

 

このように感じる方は、非常に多いと思います。僕は昔から本を読むのが好きでしたが、何かを表現することは苦手でした。

読書感想文を書くことももちろん苦手です。

 

しかし、近年はブログに文章を書くことも増えてきたため、書くこと自体に抵抗感は無くなっています。実は、書くことの抵抗感が無くなったのは、「型」にはめることを意識しているからです。

 

いきなり「文章を書こう!」とするのは、今でも難しいもの。しかし、「型にはめて書こう!」とすれば、どんな文章でも書きやすくなってくれます。

 

今回は、高校生の読書感想文の書き方のコツとして、代表的な型を4つ紹介していきます。

 

実際に読書感想文を100以上読み、型を作ってみましたので、「何を書いたら良いのかわからない!」という方は、4つの型から選んで書き始めてみてください!

 

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【高校生版】読書感想文の書き方!4つの型から書き方を選ぼう!

高校生の読書感想文の入選作品を100個以上読んでみると、基本的な型が4パターンに分かれていることがわかります。もちろん、例外はあるのですが、代表的な方は以下の4つになります。

 

高校生の読書感想文の代表的な型
①人間性型
②自己エピソード型
③問題提起型
④型作文

主人公の人柄や行動がメインの「①人間性型」、難易度が高めの「②自己エピソード型」が読書感想文では多い傾向にあります。また、現代社会の傾向を見る「③問題提起型」や、万能な「④型作文」といった、4つのタイプがあります。

 

まずは、「①人間性型」から実際の入賞作品を例に、書き方のコツを解説していきましょう。

 

 

高校生の読書感想文|①人間性型の書き方とコツ

人間性型の基本的な書き方

【導入】主人公の人間性

主人公がどういった人間なのか?という部分を、まとめて書いていきます。

 

【本論1】主人公の行動や人間性の補足

導入でまとめた人間性を広げていきます。作中で主人公がどのように行動したのか?どんな言動があったのか?という実際の例を出し、そのエピソードについて、自分の意見を出していきます。主人公という人間に対して、共感、批判を書いていくと書きやすいです。

 

【本論2】自分の人間性との比較

主人公と比較して、自分はどうなのか?を考えていきます。自分が同じ境遇だったら、どのように行動・発言をするのか?自分は主人公と比較して、どんな性格なのか?を考えて書くと、書き進めやすいです。

 

【まとめ】気づきや今後の自分の改善

まとめでは、これまでの比較から、今後どのように変わっていけばいいか?作中から学んだことをどのように活かすのか?などを書いていきます。

人間性型は、以上のような流れで書いていくと簡単に書くことができます。人間性型が書きやすいのは、主人公の行動や言動のエピソードを用いて、感想を語ることができる点でしょう。

 

主人公に目線を当てているため、発言などを読書感想文の中に登場させて、「この発言の◯◯という部分に感銘を受けました」という書き方ができます。

 

では、実際の作例を一つ紹介し、型の解説を加えていきます。リンクを開き、読書感想文を読んでみると、理解が深まると思います!

 


実際の作例

第63回 青少年読書感想文コンクール高等学校の部 最優秀作品

 

「白磁の人になる」という本を選んだ、東京都・田園調布学園高等部・儘田怜実さんの例を参考にしていきます。この読書感想文は、主人公・浅川巧という人間に焦点を当てた内容になっています。

 

  • 【段落1】浅川巧はどんな人物なのか?という疑問
  • 【段落2〜5】浅川巧の人間性と解釈
  • 【段落6〜7】浅川巧の発言と共感した部分
  • 【段落8】まとめと今後の自分

 

主人公の人間性の解釈を主題として、構成する形が取られています。そして、まとめとして、自分は今後どうありたいか?に触れて締められています。

 

浅川巧はどういった人なのか?の解釈をとことん突き詰めた、「人間性型」のお手本のような構成です。人間性型は、主人公がどのような人物なのか?発言やエピソードを用いて書いていきましょう。

 

こちらの読書感想文では、「自分との比較」が書かれていませんよね。

もし、主人公の人間性ですべての字数を埋められるのであれば、自分との比較は書かなくとも大丈夫でしょう。

 

字数が足りない!書きにくい!という時に、自分との比較を入れると書きやすいですよ!

 

 「人間性型」はこんな時におすすめ!

  • 主人公の行動や言動に感動した時
  • 主人公が普通ではない時
  • 自分とは全く違う人間性だった時

 

高校生の読書感想文|②自己エピソード型の書き方とコツ

自己エピソード型の基本的な書き方

【導入】自己エピソード

今の現状、過去の体験、どうやってこの本に出会ったのか?エピソード体験を書いていきましょう。書きにくい場合は、この本と出会った経緯などが良いですね。

 

【本論1】作品エピソード

作品ではどう動いたのか?主人公たちはどう動いたのか?この作品からどういった影響を受けたのか?を書いていきます。

この部分は、作品で伝えたいことや自分が感銘を受けた点を書くと、内容が濃くなります。

 

【本論2】自己エピソードとの比較

作品を読み、自己エピソードとの比較をします。この部分が作品と同じ!だとか、この部分が作品とは違う!という比較をすると書きやすいでしょう。自分の体験などを推して行っても良いです。

 

【まとめ】気づきと今後

これまでの内容をまとめ、今後はどう生活していくか?を書いていきます。

全国レベルの読書感想文で最も多いタイプが、エピソード型です。このタイプは非常に書きやすく、自分自身の体験や現状を語ることができるため、字数も稼ぎやすい傾向にあります。

 

今回、上記のような「基本型」を紹介しましたが、このタイプの読書感想文は、非常にパターンが多いものになります。

自己エピソードと作中エピソードを上手に分けて、構成を決めていくと良いでしょう。

 

では、実例を一つ紹介していきます。

 


実際の作例

第36回全国高校生読書体験記コンクール 一ツ橋文芸教育振興会賞

 

『夏の庭─The Friends─』という本を読んだ、宮崎県立宮崎西高等学校1年・増田 悠斗さんの作品を例にしていきます。

こちらは、自身の体験(卵焼きの味と祖父母)と、作中のエピソードからの学びと気づきをメインに書いています。

 

  • 【段落1-2】自己エピソードと気づいたこと
  • 【段落3-4】作中エピソード
  • 【段落5-6】学び、自己エピソードの比較
  • 【段落7-8】学びと今後の自分

 

この文章を本当に高1が書いたのか?と思うほど、完成度の高い読書感想文です。読書感想文を読んで、鳥肌が立ったのは初めてでした(笑)

 

自己エピソードと作中エピソードをうまく混ぜ、綺麗に構成された型となっています。段落2が大きなポイントで、この読書感想文は「死」について書いていくという意思表明になっています。

 

また、自己エピソード型は、自己エピソードと作中エピソードを、段落の塊で分けていくと書きやすくなります。段落1−2は自分のこと、段落3−4は作品のことといった形で、綺麗に段落で分けると構成しやすくなるでしょう。

 

 こんな人におすすめ

  • 自分の現状や境遇にリンクしていると感じた人
  • 何を書けばよいかわからない人
  • 今の自分に満足していない人(エピソードが書きやすい)

 

高校生の読書感想文|③問題提起型の書き方とコツ

問題提起型の基本的な手順

【導入】問題提起や現状

今の日本は◯◯〜、◯◯な人が多い〜といった現状の問題点を書いていきます。

【本論1】作品からの問題提起

作品で気付かされた問題点や、問題点の詳細、どういったことが重要なのか?

【本論2】問題への自身の意見

問題への自分なりの意見や、問題への反論をしていきます。

【結論】まとめと今後

ここまでの問題と解答のまとめ、今後の自分はどうするべきか?

問題提起型は、高校生にピッタリの書き方だと思われます。特に、小論文を練習したことがある方なら、非常に書きやすい型ですね。

 

導入部分で、今の自分や環境の問題点を書き、作中からの問題提起などで、文章を濃くしていきましょう。そして、その後に問題への自身の意見を書き、まとめる。

 

この型の良いところは、構成が非常に綺麗にまとまる点でしょう。「問題提起→意見→まとめ」の流れで書けば良いので、かなり書きやすいと思われます。

 

では、作例を見ていきましょう!

 

実際の作例

北日本新聞 新聞感想文コンクール2013 最優秀賞

 

「異常胎児選び中絶」という新聞記事を読んだ、高岡高校2年・本田茉実さんの作品を例に挙げていきます。こちらの感想文では、異常胎児の中絶について、自身の感想などを織り交ぜながら意見が書かれています。

 

  • 【段落1-3】問題提起
  • 【段落4-6】自身の意見

シンプルな構成で書かれている新聞感想文です。異常胎児と中絶について問題提起をし、「自分が同じ境遇になったら」という視点で、意見が書かれています。

 

「異常胎児選び中絶」という問題提起から始まり、今の科学技術の進歩と問題点を洗い出しています。

そして、最後の段落では、きっちりと「自分はどうするべきか」という意見を示す形です。

 

問題提起型は、構成がシンプルで書きやすい点が挙げられます。本を読んで、どんなことでも良い「問題点」を挙げます。

 

例えば、「②自己エピソード型」と組み合わせて、「今の自分は◯◯という問題点がある〜どうするべきか」という流れでも書くことができるでしょう。

 

問題提起型は、文章が混乱しにくく、文章の流れに一貫性をもたせることができますよ。

 

 こんな人におすすめ!

  • 本を読み、今の自分や環境の問題点気づいた人
  • いつも文章がごちゃごちゃしてしまう人
  • 時事問題やニュースが好きな方

 

高校生の読書感想文|型作文の書き方とコツ

④型作文の基本的な書き方とコツ

【導入】問題点、自己エピソード、人間性など

型作文は、導入に何を持ってきてもOK。自己エピソードでも、人間性でも良いです。

ただ、一番書きやすいのは、問題点で、「◯◯の問題は〜個あります。」という書き方ができます。

 

【本論】それぞれの問題点と意見

「第一の問題は、◯◯です。」「第二の問題は、◯◯です。」という形でそれぞれの根拠や問題点を挙げていき、その意見を加えていきましょう。

 

【結論】全体のまとめと今後

それぞれの問題をまとめ、今後どうするべきかを考える

型作文は、僕が大学で学んだ文章構成です。文章は非常にシンプルで、最初に問題を提起して、それらの根拠や理由をいくつか挙げます。

 

本論では、それらの根拠をそれぞれの段落に分けて、意見を書いていきます。

この書き方に関しては、作例を見てみたほうがわかりやすいかもしれません。

 

実際の作例

一万年堂出版 高校生の部 銀賞

 

「光にむかって100の花束」という本を読んだ、大山聖美さんの読書感想文です。こちらは、作中で印象に残った言葉を4つに分けて挙げ、それぞれについて意見を挙げる形をとっています。

 

  • 【段落1-3】本の紹介、何を話していくのか
  • 【段落4-】感銘を受けた言葉と意見

こちら、出版社の読書感想文ということもあり、本の紹介が序盤に来ています。

型作文の良いところは、「万能」であるところです。

 

どんな導入を作っても、話したいことをいくつかに分けて意見を書く形を取るため、綺麗に文章がまとまります。

 

大山さんの場合は、「感銘を受けた言葉」を段落に分けて紹介しています。

この部分が「問題点」でも、「主人公の良い行動」でも、「本を読んで気付かされたこと」でも成り立つのです。

 


(型作文の例)

①今、地球温暖化が社会問題として取り上げられている。

異常気象が毎日のように起き、今後の地球環境が心配である。その時、「地球温暖化」という本に出会った。

②「地球温暖化」を読み、私達ができる解決策が3つあることに気付かされた

③第一に、地球環境を改善するには◯◯が必要であると気づいた

④第二に、地球環境を改善するには◯◯が必要であると気づいた

⑤第三に、地球環境を改善するには◯◯が必要であると気づいた

⑥まとめ


 

以上のような形で、どんな内容でも簡単にまとめられる点が強みでしょう。これは、大学のレポートや小論文でも使える方法なので、覚えておくと迷わずに書くことができますよ!

 

 こんな人におすすめ!

  • 構成を考えるのが面倒な人
  • 時事や社会情勢系の本を読んだ人

 

まとめ

 

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